オステオパシーとは



 オステオパシーとは…1874年にアメリカ人医師であるA.T.Stillによって創始された徒手医学です。

オステオパシー(Osteopathy)という名の由来はオステオ(Osteo) 「骨」と パシー(Pathy)「病気、治療」を合わせた造語です。

人間が本来備えている自然治癒力を、最大限に引き出すことを目的としています。

治療の方法は多岐にわたりますが、治療の方法というよりは、医学哲学を実践する医学体系をオステオパシーと呼びます。

アメリカでは、D.O (Doctor of Osteopathy)とよばれる 西洋医学の医師であるメディカルドクター(M.D)と同様に正規の医師として認められており、手技以外にも投薬や手術も行います。

また イギリスやフランスなどヨーロッパやオーストラリアなどでは手技療法として発展し国家資格として認められています。

アメリカにおいては年間5万人もの人々がその恩恵を受けている立派な医学ですが、日本では情報不足であまり知られていませんでした。

オステオパシーが日本に伝わったのは約100年以上も前、明治末期の1910年頃といわれています。しかし、オステオパシーという言葉を使わず「整骨療法」や「整体術」などとして紹介された為、正確な名称や理論・技術が伝わりませんでした。

日本では既に知られているカイロプラクティックや筋膜リリーステクシック、ロルフィングなどはオステオパシーから派生していったものです。

日本に再びオステオパシーの技術が伝わり始めたのは、ここ30数年以上前からで、現在では海外から沢山の情報と最新の技術が導入されています。


オステオパシーの哲学

 

人体はひとつのユニットである...

人間の身体を一つのユニットととらえ、痛みなど 症状を出している場所が必ずしも原因ではないと考え、身体の一部分を診るだけでなく、全体のつながりを、 解剖・生理学の知識と触診力を使って検査をし原因に対してアプローチしていきます。

 

 

人体は自然治癒力、自己調節機能をもっている...

人間は生まれながらにして 病気や健康を脅かす外力から自らを守る術を持っています。そして、自らを調節する機能をも持ち合わせています。これらのメカニズムのおかげで環境によって生じるストレスに対し防御し修復することができ、恒常性を維持することができるのです。

 

 

人体の機能と構造は互いに関連しあう...

身体の構造の変化や歪みなどは身体の機能に影響を与え、また逆に、身体の機能の変化は身体の構造に変化や歪みなどを引き起こす原因となる…ということです。

 

 

Body Mind Spirit...相互に関連しあってバランスをとっているのですね...

 

 

合理的な治療は、上記3つの原理原則に基づいて行われる...

...オステオパシーを創始したA.T Stillは、テクニックよりも哲学を重視しました。症状にとらわれず、原因を探し、それを見つけ、治療し その後は人間の治癒力にゆだねました。

対症療法ではなく根本から改善に導くことを目的としているのですね。。。